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【 2020年1月 】Googleアップデート来る。” 情報の質 ” が分からない。

2020年、1月、Google 検索エンジンのコアアップデートが行われた。

Twitterではコアアップデートによって、多くのブログが悲鳴を上げているようだ。その中に、ちらほらと以前よりも良くなったというツイートも見つかった。

ただ、僕の印象では ” 良くなった ” と報告したブロガーは、アナリティクスのグラフを画像公開していないか、公開してはいるが、さほど急上昇しているという感じは見られなかった。それに引き換え、アクセスが激減したというブロガーのツイートには大暴落した悲惨なグラフが載せられている。

僕は、この状況をここ一か月間、静かに見守っていた。一体、Googleはどこに向かおうとしているのか?

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Twiiter上の悲鳴

Twitterで ” Googleアップデート ” と検索すれば、数々の悲鳴が見つかるだろう。

なぜ、Twitterで悲鳴の方が多いのか? ということについて考えてみたい。

普通ならば、自分のブログがアップデートによって暴落している事実を外に公表することに躊躇する。それがSEO関連でアクセスアップのノウハウを配信しているブログなら、なおさらだ。

もしかすると「アップデートによってアクセス増」という発言の中には嘘もあるかもしれない。しかし、自分のブログが打ちのめされて悲しい状況になっていることをわざわざ人前に晒すという行為は、何のメリットも無く、嘘をつく理由が無い。つまり、Twitterで上がる悲鳴の数々は、ほぼ、真実なのだろう。

逆に、アクセスアップしたという報告は、自分のブログが質の高い情報を発信しているという証明になり、そこで発信されているSEO関連の記事の信ぴょう性が増すので、本来ならば、もっとポジティブなツイートがされてもよいはずだ。しかし、タイムラインを見ていると、そうではない。

Twitterに悲鳴が投稿される理由とは、多分、こういうことだろう。

「最悪だ。他の奴はどうかな? ねえ、どうなってる?」

要するに、不安に駆られた人々が情報を共有して、不安を解消しようとしている。人類滅亡の日に寄り添ってその時を待つ他人同士のように。

Twitterで個人的不安をいちいち呟くとしたら、それは個人ブロガーだけだ。悲鳴の多くは彼らのものだ。今回のアップデートでは、企業や公的機関のウェブサイトが優遇されているという話もあるので、個人ブログ勢は全体的にアクセスダウンを食らったのだろう。

実は、このブログはなぜか無傷だった。下がってもいないし、上がってもいない。そして、SEO対策もしてないし、何も変えていない。考えられる理由の一つは、アクセスが低すぎるので下げようがなかったのだろう。そもそも、Googleに評価されていないのだから。

お約束枠

例えば ” 確定申告とは ” とキーワード入力し、国税庁のホームページがトップ来ることには、個人的に何の異存もない。そのページが例え分かりにくい説明であっても。もし、個人のウェブサイトが国税庁よりも上に表示されるとしたら、政府機関よりも個人が優遇されていることになる。それは、誰が見てもおかしいだろう。

ただ、次のような意見もあるだろう。

「同じ立場の人たちが発信している情報が知りたい」

確かに、そのキーワード入力がこういったニーズに基づくものなら、検索エンジンはキーワードの意図を読み取っていないと言える。しかし、そういった場合は、単に国税庁を飛ばして、その下に表示されたウェブサイトのどれかを選べばよい話だ。

僕は、検索結果1位に表示されているウェブサイトは、” お約束枠 ” だと思っている。それは、高品質、かつ、検索ユーザーに有益だから選ばれたのではなく、Googleの企業理念という建前上、どうしても表示しておかなければならないページであると。

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” 質の良い情報 ” という奇妙な基準

情報には ” 質 ” がある。しかし、その ” 質 ” とは、定義によってコロコロと変わる。

もし、ユーザーが ” 読みやすさ ” を求めるなら、政府機関の堅苦しい説明は質の悪い情報だし、漫画で確定申告を分かりやすくまとめた個人ブログの方が、質の良い情報ということになる。

そもそも、捉え方によってどうとでも判断できる ” 質 ” という概念を、ニ、三のキーワードだけで判断するということ自体、不可能だろう。

例えば、誰かにキーワードだけを書いたメモを渡す。どれぐらいの人が、そのメモを正確に読み解けるか?

” サプリ 不眠症 ”

この二つのキーワードから「ああ、この人は不眠症を改善するサプリを探しているのだろう」と推測することが出来る。いや、そうではない。サプリを服用することで眠れなくなったという事例を探していたのだ。

” ワンボックスカー フィッシング ”

多分、釣りに行く時に道具一式を積み込むことが出来るワンボックスカーを探しているのだろう。不正解。ワンボックスカーがフィッシング用途で購入される率を知りたかったのだ。

無論、入力されたキーワードにもよるが、同じキーワードにも多岐にわたるニーズがあり、それらをごちゃまぜにして検索ページに順位をつけて表示しているわけだから、ぴったりとニーズに一致する場合もあれば、的外れなウェブサイトが上位に来ることもある。

AIは単に前者の解釈でキーワードを入力した人が多かったから、上位に表示しているだけで ” 質が良かったから ” ではない。

そもそも、” 質 ” とは何だろう?

検索習慣の変化

最近、検索結果トップに表示されるウェブサイトをスルーすることが多い。タイトルを見て ” お約束 ” っぽかった場合は、大抵、二番目か三番目にアクセスする。それでも、探している情報が無かった場合、最初のウェブサイトを閲覧。

そして、検索結果に出てくるYouTube動画は完全にスルーしている。10分動画のどこに探している情報があるのか分からないし、10分かけて動画を見る時間も勿体ないと感じる。

動画を検索したいのならば、YouTubeに行くだろう。Googleは検索結果に無理やり動画をねじ込むのはやめた方がいいと思うが・・

検索エンジンというレガシーシステムは、今でもインターネットの中心的存在ではあるが、全ての情報に順位をつけるというシンプルな仕組みには、はやり限界がある。SNSが台頭した理由も、検索エンジンでは満たせなかった利便性を追求した結果なのだろう。

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