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Twitterフォロワーをブログへ誘導できない理由

何か情報発信をしようとすれば、最も敷居が低いのは、やはり、Twitterだろう。

もし、ブログを書くということになれば、少なくとも、1000 ~ 2000文字の文書を書かなければならず、ある程度の執筆能力が必要だ。Twitterでは、最初から140文字以内という決まりがあるので、長文を書かずとも情報発信が出来る。

必然的に、文章を組み立てることが苦手な人は、ブログを避け、Twitterを使いたがるだろう。逆にブログを書き慣れている人は、Twitterの140文字制限に苦しむことになる。

この二つのメディアの使い方を誤ると、時間とエネルギーを浪費するだけだ。リソースは限られている。

Twitterとブログの違い

そもそも、ブログの記事を見に来るユーザーというのは、いちいちキーワードを入力して情報を探しに来ている。そして、検索候補から、一つのリンクを選択して入って来くる。

つまり、その情報に対して、よほどの必要性があった上で来ている。彼らがアクセスしたウェブサイトがそれに答えられるかどうかは別として。

Twitterのタイムラインに流れてくる情報は、ユーザー側から取りにいくわけではなく、たまたま見つけた興味のある情報をチェックするためのものだ。

寿司屋で例えるなら、ブログは、マスターに注文して握ってもらう寿司、Twitterは、回転寿司。流れてくる皿の中から食べたいものだけを選ぶ。つまり、寿司ネタに対する熱量が違っている。

以前、何かのテレビ番組で、某お笑いタレントが次のようなことを言っていた。

「テレビでやる芸とライブステージでやる芸は違う。テレビは不特定多数に向けた当たりさわりの無い芸をするが、ステージでは、お客さんがお金を払って見に来るわけだから、より尖った芸をする。テレビ芸では満足してもらえない」

つまり、Twitterはどちらかと言えば一般大衆向けのテレビ芸で、ブログはステージ芸を披露するメディアだと考えると分かりやすい。

だから、ブログで入魂の一作をTwitterでリツイートしたとしても、Twitterユーザーには「何これ???」という冷ややかな反応しか返ってこない。そのブログ記事が尖っていればいるほど、熱量のギャップから引かれてしまうという落ちだ。そのほとんどはスルーだろう。

Twitterでは「協調」とか「共感」が重要と言われる。それは、広く浅い訴求でしか受け入れることが出来ないメディア、という意味だ。多くの人の共感を得るツイートとは、ゴールデンタイムにやるバラエティ番組のようなものだ。

Twitterをやっていると「なぜ、こんな薄っぺらい発言が多くの人にリツイートされるのか?」という疑問を持った人も多いだろう。140文字という制限が篩となって、内容のある発言を抑制する仕掛けになっている。

もし、140文字の制限を取り去れば、どうなるか?

長文の投稿が増加し、140文字以内の投稿はスルーされるようになるだろう。それは、ニ、三行のブログ記事が「内容が薄い」といってスルーされるのと同じ原理だ。( それが、どんなに素晴らしい一行であっても )

ブログとTwitterの連携

「Twitter集客」という言葉を聞いたことがあるだろう。Twitterでフォロワーを集め、それをブログに流し、ブログアクセスを稼ぐという手法だ。

よく見られるのが、フォロワーをTwiiterから「Note」という有料コンテンツサービスに誘導し、情報商材を買わせるという手法で、大きな収益を得ているインフルエンサーもいる。インフルエンサー業界では、この手法が、すでにスタンダードになっているようだ。

少し前になるが、その界隈では有名な某インフルエンサーが、ブログラマー向けに学習教材を販売し始めた。ただ、問題なのは価格。12万円という高額な価格設定の割に内容が薄いという批判が殺到し、炎上に至るという事件があった。

Noteなどで行われている情報商材ビジネスについても、内容と価格が見合っていないという批判が度々起こっているが、それでも喜んで買うフォロワーも多数存在する。いわゆる「信者ビジネス化」しているのだ。

インフルエンサーの集客手法を見る限り、Twitterとブログという二つのメディアがうまく連携し、それが収益化に貢献しているかに見える。実際、収益化出来ている。

こうした成功事例がある一方で、Twitterからブログへの誘導がうまくいかずに集客に繋がっていないというケースも多数存在している。

一体、この違いは、何だろう?

Twitter上に作られた巣

「Twitter集客」と呼ばれるこの手法。実は、その少し前には「Facebook集客」というのがあったし、さらに前には「メルマガ集客」という手法があった。

つまり、Twitterだから集客効果があるというよりは、時代の変転とともに、人々が集まるホットスポットが移動しているという話だ。そして、現在、 それが Twitter上に構築されている。

じきに「YotuTube集客」なるものが登場するかもしれない。実際、それに近いことを行っているチャンネルもちらほら見かける。

Twitter集客が成功している事例を見ていると、一つの共通点が見つかる。

それは、情報商材系ビジネス、つまり「アフリエイトで月収100万達成!」とか「Twitterでフォロワーを爆増させる方法」とか「会社を辞めてYouTubeで生活する方法」というような「金儲けの方法教えますビジネス」がほとんどだ。

Twitter上に大きな「巣」がある。

金と実績をちらつかせれば「金を稼ぎたい人」「成功者に追従して成功したい人」が自然と集まってくる。それが、信者ビジネスを可能にするコミュニティ、つまり「巣」を形成する。

要するに、Twitterの集客力が高いのではなく、特定のキーワードで釣られやすい人々がTwitterに集まっている。丁度、魚市場に魚を求める人々が集まるように。

デフレ不況に喘ぐ現在の日本では特に、こういった需要が強い。

そういった市場では、儲け話以外のビジネス、例えば、健康食品や美術品、電化製品などは、売ることも可能かもしれないが、それは、多分、魚市場で高級な肉を売るようなものだ。

Twitterからブログへの導線がうまく機能しないのは、運営者の手腕というより、そもそもTwitter上にそれだけの熱量を持ったユーザーが存在しないから、と言った方がよいのかもしれない。

つまり、それが上手く機能するのは限られた特定の分野だけ、ということだ。

活動の軸足をどこに置くか

僕たちは、活動の場を選ぶべきだ。

画家がより多くの人に自分の作品を届けたいとたら、Twitterよりインスタグラムに時間を注ぐべきだし、動画でなければ伝わらないなら、YouTubeに軸足を置く。

たった140文字では伝えられないとしたらブログをやるしかない。僕のケースがそれだ。この記事を140文字にまとめれば、多分、誰の目にも止まることなくスルーされ続け、タイムラインの彼方に消えるだろう。

「要約」することが、Twitterでは美学とされているが、仮に140文字にまとめることが出来たとしたら、それは、元々、ブログに書くような内容ではないということだ。

引用ツイートを貼り付け、ニ、三、文章を書き足した内容の薄いブログ記事を見かけることがある。読者に読んでもらうためではなく、AIにインデックスさせるための記事だ。

そして、皮肉なことに、そういった記事がGoogleに評価され、検索上位に並んでいた。これまでは・・・

2019年の地殻変動

僕は、以前から、GoogleのAIの性能の悪さに失望していた。

AI対策が施された無機質な記事が検索上位を独占していた。その状況を目の当たりにして、Googleの検索エンジンは、もはやFacebookやTwitterといったソーシャルネットワークサービスに敗北した技術だと思っていた。

しかし、2019年に入ってから、地殻変動が起こっているようだ。明らかにAIが進化し、評価システムが改善されてる。より人間が行う評価の仕方に近づいているのだ。今後も、Googleはアップデートを続けるだろう。

とあるインフルエンサーが自身のブログ収益が激減しているのを理由に「ブログオワコン説」を唱えている。それはブログメディア全体が終わったというより、特定のブログがアップデートによって改善されたAIに評価されなくなってしまったから・・・なのかもしれない。

検索エンジンアップデートで撃沈するウェブサイトもある一方で、これまで過小評価されていたウェブサイトが急浮上することもある。

ブログがオワコンになるかどうかは、結局、Google次第ということだ。

 

 

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