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SONY vaio を分解して思ったこと。日本メーカーって・・

ある時、古くなったSONYのvaio(VGC V173EB)を分解するという機会があった。その機種は本体とディスプレイが一体になったタイプで、丁度、ディスプレイの側面に電源スイッチがある。

自作PCを触る僕としては、vaioから流用で出来そうなパーツを掘り出そうと思ったのだ。ハードディスクやメモリ、CPUなど、パソコンの主要部品を取り出せれば、他はスクラップだ。

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SONY vaio の中身

ただ、箱の中を開いて分かったのだが、vaioにはメモリパーツが存在しなかった。多分、マザーボードの上にメモリ自体が組み込まれており、PCパーツ市場に出回っている脱着式の標準的なメモリは使われていないようだ。また、DVDディスクドライブもマザーボードと繋ぐためのコネクタは自社製の専用規格になっていた。

それだけではなく、あらゆるところで、SONYオリジナルの規格が使われているようで、もちろん、マザーボードはvaio専用のものとなっていた。

そして、なぜか、ハードディスクが見つからなかった。どこを探してもそれらしき物体は存在しないのだ。今まで、マザーボードのメモリチップに記録していたのか・・・?

赤い丸の箇所にHDDの増設スペースらしきものがあるが、それ以外には見当たらない。これは仕様なのか?

流用出来ることの重要性

以前、富士通のパソコンを分解した時も、ディスプレイだけは流用できるかと思ったが、コネクタの形状が、お馴染みのAVGやDVIではなく、富士通専用の規格で流用を断念したことがあった。

メーカーとしては、常に新しいものを買い替えさせたいという思惑もあるだろうが、デフレが続く不景気の日本に住んでいる身としては、もうちょっと融通の利く仕様にしてほしかった。

この流用できるかどうかという条件は、とても重要だ。それが可能なら、そのパーツには「流用価値」がつく。

流用価値のあるパーツは、中古品としても売り買いが活発に行われる傾向がある。つまり、売り手としても、すぐに買い手が見つかるので相応の値段をつけることが出来るし、買い手としても売り手を容易に見つけることが出来、高値でレアパーツを買わなくても済む。

流用価値のあるパーツは、中古市場としては素晴らしい製品と言える。逆にメーカー製のパソコンは、そういった意味では、かなり取り扱いにくい。

日本メーカーの意地

vaioのマザーボードを眺めていると、頑なにガチガチの自社規格にこだわり、何一つ譲ろうとしない日本の技術メーカーの意地のようなものを感じる。

オリジナルを突き通すために、それが価格に上乗せされているとすれば、流用品の寄せ集めで作られた少々不格好な海外メーカーの製品よりも高くつくのは仕方がないことかもしれない。スマートな製品を作るためには。

ただ・・・僕は、こう思う。デザイン重視なら、Appleでいいじゃん。

ところで、vaioを分解して、唯一、流用可能なパーツが一つだけ取り出せた。CPU( CeleronD )だ。はやり、SONYもIntelにはかなわない、ということか・・

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