Twitterアナリティクスを開くと僕の投稿したツイートの一つが、凄いインプレッション数になっていた。
インプレッションとは、いわゆるツイートがユーザーの端末に表示された回数だが、それが、現時点で2518になっている。そして、僕のアカウントは現在フォロワー0人だ。
これは、ブログ界隈でよくある実績自慢話ではなく、Twitterのアルゴリズムがどうなっているか、という話だ。多分、こういったことは誰にでも起こりうるのだろう。
Twitterは、2018年4月に登録。現在2019年2月なので、ほぼ、10カ月運営していることになる。現時点でツイート数は182だ。実は登録してから、今年に入るまで放置されていたアカウントだった。
今年はTwitterに力を入れようと1月頃から再開したわけだが、Twitterという世界がどういった仕組みで動いているのか、正直、まだ、いまいちつかめていない。
そこで、最初にぶち当たった疑問が、今回のインプレッションの急上昇という現象だった。
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Twitterは何を見ている?
なぜ、特定のツイートのインプレッションが跳ね上がるのか?
よく言われているのが「いいね」や「リツイート」されることで、Twitterのアルゴリズムが反応のよいツイートだと判断し、ユーザーの見ているタイムラインに繰り返し同じツイートを差し込むという見方だ。
ただ、今回、問題となっているツイートは、確かにエンゲージメント15 ( リンククリック14、いいね1 )という反応を得ることが出来てはいるが、2500ものインプレッションがあれば、それぐらいの反応は得られるのが普通なのかもしれない。
著作権侵害「スクショNG」範囲拡大で何が起こる? https://t.co/zzEjvv5QpX #著作権侵害
— 「今」を考える – kusunoki.online (@kusunoki_online) 2019年2月13日
直前に投稿した同じく著作権の話題を扱ったツイートは、インプレッション431と、あまり上昇しなかった。
「誰が頼んだ」違法ダウンロード対象拡大、人気漫画家も懸念 – ITmedia NEWS https://t.co/48kNGJj7sH #著作権侵害
— 「今」を考える – kusunoki.online (@kusunoki_online) 2019年2月13日
しかも、こちらの方がエンゲージメントが16あり、( リンククリック11、いいね2、リツイート1、ハッシュタグ1、詳細クリック1 ) 様々な反応を得られているという点では、明らかに反響の高いツイートと言えるのではないだろうか?
ちなみにハッシュタグには、どちらも「#著作権侵害」と入れてあり、条件は同じだ。
分散と集中
二つのツイートの違いと言えば、インプレッション431のツイートは、ITmediaNEWSの記事をリツイートしたものだ。つまり、すでに僕のアカウント以外でも、多くリツイートされた記事であり、多分、Twitter側は、相当な数の関連リツイートをすでにタイムライン上に流しているはずだ。
しかし、インプレッション2518のツイートは、僕のブログで書いた記事をリツイートしたものなので、タイムライン上でその記事に関するツイートをしているのは、実質、僕のアカウントだけである。
つまり、こうだ。
10人が同じ記事をリツイートした場合、タイムラインには、10個のリツイートが表示される。それを見ている多くのユーザーは、そのうちのどれかを選択してクリックを行う。ユーザーのアクションが分散するわけだ。
反応するユーザーが100人ならば、それぞれのリツイートに割り振られるアクションは平均すると10になる。
では、1人だけが、記事をリツイートした場合は、どうなるか?
タイムラインには、その記事に関するリツイートは、一つだ。ユーザーは記事に興味がある限り、唯一のリツイートをクリックしなければならない。反応するユーザーが100人いれば、エンゲージメントは分散されず、そのまま100となる。
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タイムラインの中の競争
エンゲージメントが分散することはこれで理解できるが、インプレッションではどうなるか?
10人の人間が一斉にツイートすれば、過去のツイートは画面から押し出されて見えなくなる。同じ内容のリツイートが並んでいれば、クリックされるのは、必然的に一番上に表示されているツイートになる。つまり、googleの検索順位と同じで、表示画面という狭い範囲を奪い合う競争が起こっている。
ただ、これはフォロワーという存在を無視した場合の話だ。実際は、もっと複雑だろう。
つまり、ITmediaNEWSの記事をリツイートした僕は、他のアカウントでもリツイートされている激しい競争の中に突っ込んでいき、わずか431というインプレッションをどうにか獲得したということになる。
実際、タイムライン上に流れたリツイートの総インプレッションは莫大な数になるのだろう。そして、たった431のインプレッションに16のエンゲージメントがついているわけだから、ITmediaNEWSの記事が獲得したエンゲージメント総数もやはり桁違いということになる。
Twitter攻略の鍵
インプレッションもエンゲージメントも一つの記事に対するリツイート数が多ければ、それだけ分散し競争が起こる。
Twitterのアルゴリズムは、その中からより反響のあるリツイートを優遇し、タイムラインへの再表示を行う。これによって見られるツイートはより見られ、見られなかったツイートは、より見られなくなる。
では、一つの記事に対するリツイート数が少ない、もしくはオンリーだった場合はどうなるか?
分散も競争も起こらない。
その記事の反響が微々たるものであったとしても、その恩恵を総取りすることが出来る。これは、ニッチ市場攻略する方法と似ている。Twitter側も、その記事に関するツイートが一つだけなら、それだけを優遇せざるおえない。
ただ、元々反響が小さいツイートをTwitter側がニッチだからという理由でどこまで優遇するかは分からない。もしかすると、ほとんど見ていないという可能性もある。
今回の現象は、Twitter攻略のヒントになるかもしれない。
Twitterの伸ばしかた ~10ケ月で2万人と繋がれた私の、これだけは抑えたい10のこと~
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