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wordpress プラグイン「Google XML Sitemaps」を使わなっくなった件

ブログを運営しているなら、サイトマップが必要なことも知っているだろう。Googleのクローラーにサイトマップを読み込ませインデックスしてもらわなければ、検索エンジンはそのページを認識出来ない。

そして、wordpress を使ってブログを運営している人は、wordpress のプラグインに「Google XML Sitemaps」を入れているかもしれない。

「Google XML Sitemaps」は、XMLサイトマップを自動で生成してくれるプラグインで、ユーザーがサイトマップを作って、クローラーに報告する面倒な作業を勝手にやってくれるというものだ。

僕も、このプラグインを使っている。いや、使っていた。

日本語情報の流通量が人気度を決めている

プラグインをインストールした経緯は、インターネットで検索したら「Google XML Sitemaps」を褒めたたえるレビュー記事がいくつか見つかり、それが巷では最も使われているメジャーツールだと紹介されていたからなのだが。

ただ、こうした海外ツールを紹介する記事によくありがちなのが、レビューのほとんどは、二次三次情報の焼き直しでしかないということだ。

最初に、誰かが海外ツールを見つけてレビュー記事を書く。その記事を読んだ誰かが「じゃあ、僕も使ってみよう」と言ってそれを使う。そして、同じレビューを書く。それを読んだ誰かが・・・という具合でレビューが連鎖していく。

そして、誰もが口をそろえて「最高だ」とか「使いやすい」とか「皆が使っている」と褒めたたえる。そもそも、使いにくいツールをレビューしても記事は拡散しないし、アクセスなど期待出来ない・・・という心理がレビュアーには働く。

高評価レビューをしたのが3人で、それほどでもないと感じたユーザーが7人いたとしても、その7人はおそらくレビューを書かないだろう。ウェブ上に残るのは高評価レビューだけになる。

海外ツールのレビュー記事は、一つのツールにつき、多くても5、6記事ぐらいしかないが、多分、日本人の多くがその限られたレビューを見てツールをダウンロードするわけだ。つまり、日本に流通している海外ツールの人気度は、日本語情報の流通量に依存している。

例えば、もっといいツールが海外で多く使われていたとしても、英語の読める誰かが、日本語でレビューしなければ、日本では ” 誰も使ってない不人気なツール ” ということになる。

日本人は、とりわけ海外ツールに対する信用度が低い。自ら良いツールを出向いてい探すのではなく、誰かが日本語で分かりやすく説明してくれるのをじっと待っている人種だ。

こうした特殊な事情が、なぜか特定のツールが、日本にだけ人気があるという奇妙な現象を作り出す。「Ruby」という日本人が開発したプログラミング言語があるが、海外に比べ、日本の方が人気がある。日本語圏か、そうでないかという要素は思った以上に大きい。

僕はこうしたレビュー記事を読むとき「誰もが使っている」とか「デファクトスタンダード」という言葉は、あまり信用しないことにしている。

緩やかな下降

「Google XML Sitemaps」が、日本語圏でどれぐらい評価が高いかどうかは、レビューの数以外に調べようもないが、wordpress のプラグインページを見る限り、2万以上のインストールがされているというのは事実だ。XMLサイトマップの処理を自動で行うという機能は、技術的なことに詳しくないブロガーに重宝されているのだろう。

ここからは、僕の体験談になるが、僕も「Google XML Sitemaps」を2年ほど使っていた。ただ、ある時期から、アドセンス広告の表示が空欄になることが多くなっていることに気づいた。アクセスも停滞、もしくは下降しているという状態が続いていた。

最初は、Googleのペナルティを受けているのかと思ったが、ペナルティを受けているというはっきりとした確証は無かった。アクセスが下降したのも、ある日付から急激にではなく、何となく緩やかな衰退という感じだったので、季節的なものなのか、需要自体が衰退しているのか判別が難しかった。

それで、海外のとある掲示板でアドセンス広告が空欄になる問題に関する質問を見つけた。回答によると、ウェブサイトのアクセス自体が低いと、クローラーの訪問頻度が下がり、広告が読み込まれないことがあるという。

技術的なことは分からないが、要はアクセスが低すぎてGoogleに無視されているという話だ。Googleに無視されているなら、こちらからクローラー巡回の要求をしなければならない。この情報の真偽は分からないが、XMLサイトマップをチェックする必要があると感じた。

疑い

もちろん「Google XML Sitemaps」の設定は、何ら変更してはいなかった。プラグインアップデート、もしくは、wordpressアップデートがきっかけで今回の問題が起こったのだろうか?

僕はサーチコンソールを眺めながら思った。「このプラグイン、もしかして、止まってる・・?」

僕は「Google XML Sitemaps」を一旦停止し、別のプラグインを探しはじめた。そこで、単にXMLサイトマップを生成してくれるだけの「Sitemap Generator」というプラグインを見つけた。

「Sitemap Generator」を使い、XMLサイトマップファイルを作成し、それをFTPツールでアップロードし、サーチコンソールで新しいサイトマップの巡回要求を出した。

つまり、ほぼ手動でXMLサイトマップをアップロードしたわけだ。

それから、数日後、下降していたアクセスが戻り始めた。そして、アドセンス広告表示も正常に戻る。サイトマップを更新したからだろうか? 原因は特定できないが、それ以外のことは何もしていない。

それ以来、僕は「Google XML Sitemaps」を使わずに手動でサイトマップを更新している。全てがオートメーション化されるのは、便利である一方、内部でどんな仕事をしているのかが分からない。

余計な仕事をせずに、簡単なXMLサイトマップを生成してくれるだけの「Sitemap Generator」というプラグインは、僕にとってはベストツールだった。日本では、ほとんど認知されていないが。

「Sitemap Generator」が・・

ただ、あの一件以来、「Sitemap Generator」を使っていたのだが、wordpressのアップデートがあってから、どうも調子が悪く、動作しなくなってしまった。

有効化しようとすると「このプラグインには有効なヘッダーがありません。」と表示される。これは、困った・・・開発者がメンテナンスをやめてしまったのかもしれない。

結局、考えた挙句、PythonでXMLサイトマップを自動生成して、サーバーにアップロードするツールを自分で作ることにした。

因みに「Google XML Sitemaps」は、その後もアップデートされているので、何らかの問題があれば解消されているとは思う。もしかすると、全く今回の件と関係が無かったという可能性もあるが、手元に自作ツールがあるので、もう、使うことはないだろう。


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