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「ウォッチドックス2」は駄作かもしれない。ある条件下では。

Steamで「ウォッチドックス2」( WatchDogs2) が65%OFFのセールをしていたので買うことにした。

前作「ウオッチドックス」が面白かったので、ウィッシュリストに入れて安値になるのを狙っていたのだ。そして、今回のセールで2千円台となったので購入することにした。

それから、しばらくは遊んでいた。前作をプレイしているので操作性やシステムで混乱するということもなかったが、ちょっとした違いもあり、

「あれ、フォーカスとか無くなったんだ・・」
「クラフトも無くなってる・・」

などと呟きながら僕はゲームを続けていた。

ただ、ストーリーの中盤になってから何だか面白くないなと感じ始めた。何をしているにしても作業を強いられているようで苦痛に感じるようになったのだ。

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楽しめればいいんじゃない?

ウォッチドックスは戦闘やカーレースの要素もあるが、基本、隠密系ゲーム。つまり、敵に察知されることなくコソコソと小細工しながら目標を達成する、敵に見つかるか見つからないかというスリルを楽しむためのゲームだ。

ただ、隠密系ゲームに最も大事な要素である緊迫感が無い。リアルでないと言うか。

そんなことを言い出せば、スマホで町中のインフラを思い通りに動かせるという設定自体がナンセンスだし、車に轢かれても、ビルの三階から飛び降りても怪我をしないというのもリアルとはほど遠いわけで。

たかがゲームだ。楽しめればそれでいいんじゃないという声も聞こえてきそうだが・・

僕の場合は主人公になりきってやっているうちが一番楽しい。しかし、このゲームには「主人公なりきり感」が、なぜか感じられない。

「これをやり続ける意味があるの?」という疑問符を頭に浮かべながら、何となく「やることリスト」を一つ一つこなしているという時間が流れていた。

「デジタルかくれんぼ」システム

「何を言っているんだウォッチドックスと言えば、オンライン対戦が面白いんじゃないか」と言う人もいるだろう。

ウォッチドックス以外、例えば、バトルフィールドシリーズでも、オンライン対戦モードを褒めちぎり、ストーリーモードを散々こきおろす批評家もいるが、僕自身はストーリーモードはゲームにおいて重要な役割を担っていると考える。

そして、ウォッチドックスについて言えば、前作も今作も僕にとってはオンライン対戦はどうでもよい要素だ。

突然、かくれんぼが始まってコソコソとデータを抜き取られる。見えない場所からドローンを飛ばして挑発してくる。仕掛けて来た対戦相手の留めを刺そうとすると、キャンセルをされる。

仕掛けてきた相手を倒したところで、キャッキャッと喜ぶのも幼稚な気がして喜ぶことが出来ない。正直、ウォッチドックスのオンライン対戦には不愉快な体験しかない。

この「デジタルかくれんぼ」システムは、中学生ぐらいまでなら面白がってプレイできるかもしれない。多分、メーカーサイドも、ターゲットを低年齢層向けを想定しているのではないだろうか。成人向けではないと感じる。

思い返せば、前作でも、オンライン対戦でマッチングされるプレイヤーの挙動が、落ち着きの無い無駄な動作が多かったり、静かに隠れて身を潜めるといったことが出来ずに、いたたまらず挑発行為を始めるいかにも「子供っぽい」プレイヤーが多かったように思える。

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名目上のレーティング

僕は、このレビューを書きながら、あることに気づいた。

前作の主人公のエイデン・ピアースは、交通事故で最愛の息子を失った父親というシリアスな設定になっていた。低年齢層から見れば、それは単なる「オジサン」であり、かけ離れた存在だ。

そして、ウォッチドックスのオンラインシステムは、前項でも言ったように基本「デジタルかくれんぼ」が中心になっている。

つまり、ストーリーは成人向けになっており、オンライン対戦は低年齢層向けになっている。

ゲームを開発した Ubisoft は、この一作目でターゲティングにブレがあることを認識していたのではないか?

それで、二作目となるウォッチドックス2で修正を行った。主人公の年齢を低年齢層が憧れる「少し上のお兄さん」に設定し、若いハッカーたちが集まって悪い奴を倒すというヒーロー的要素を加えた。丁度、仮面ライダーのような存在として。

ウォッチドックス2は、1が抱えていた問題を解消する形で作られた。低年齢層には、あまり受けが良くなかったフォーカス機能やクラフト機能を無くし、子供でも達成感を得られるようにゲーム内にパズル的な要素を多めに加えた。

Ubisoft は、ターゲットを固定したのだ。

確かに「ハッカー」とか「ハッキング」という単語は、いかにも中学生男子が食いつきそうなテーマだ。一作目は、もう少し上の年齢層に向けたつもりだったが、思いのほか低年齢層でプレイされていることをUbisoftは知り、それが二作目の構想の元となった・・・

ただ、「ハッキング」という犯罪行為を助長するようなゲームを子供たちに販売することは社会的責任上よろしくない。それで名目上、年齢制限のレーティングを付けた・・というのは、考え過ぎだろうか?

Steamでは多くの高評価を得ているが、どの年齢層がグッドボタンを押しているのか、それは分からない。僕の推測が当たっているのかどうかは定かではないが、ウォッチドックス2は、僕にとって、あまり、面白いゲームではなかったのは確かだ。

新作「ウォッチドックス レギオン」は買いか?

来年、2020年3月には、待望の新作「ウォッチドックス レギオン」がリリース予定となっている。

今作の特徴としては、街の中で生活しているNPCから、任意の市民を選びコントロールすることが出来るという、これまでのオープンワールドゲームには無かったシステムが採用されている点だ。

普通ならば、NPCは、主人公の乱暴運転の犠牲になったり、銃撃戦に巻き込まれて逃げまどうという何とも可哀そうな役所なのだが、今作では、市民の誰もが主人公になりうるという。

確かに、面白そうな試みだし、純粋に興味を惹かれる。

Ubisoft が、今作に何を期待しているのかはプレイしてみないと分からないが、ウォッチドックス2の延長では、世界中のウォッチドックスファンが納得しないということは間違いないだろう。

僕はレギオンを買うかもしれない。ブログのネタ作りを言い訳にして。

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