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[ 自作PC ] 懐かしのグラフィックボードを振り返ってみた

ゲームと自作PCの世界を繋ぐもの。それが、GPU ( Graphics Processing Unit ) つまり、グラフィックボードだ。敬称として短く「グラボ」と呼ぶこともある。

自作PCのパーツ選びで最もワクワクするのは、やはり、グラフィックボードを選ぶときだ。予算に限りがあるとは言え、ネットショッピングでどういった製品が、今、世に出ているのかを眺めているだけでも楽しい。

今回は、僕が使ってきた歴代のグラフィックボードを紹介していきたい。ちょっとマニアックな企画に思えるが、自作に興味のある人にも読んでもらえるように難しい話はやめておこう。

初めて取り付けたグラフィックボード

自作PCを作るには様々なパーツが必要になる。amazonでネットショッピングという手もあるが、確か、僕の初代自作PCの場合は、自作専門雑誌の特集記事を見て、そこに掲載されていた「初心者にオススメのパーツ」を集めることから始まった。

そこで、ドスパラというPCパーツ専門店を訪れた。通路やショーウィンドウに所狭しと積み上げられたPCパーツの箱。ゴチャゴチャした店内で僕は店員を捕まえて質問をした。

「これに、これは付けられますか?」

詳しくは説明しないが、規格違いで組み合わせられないパーツもある。金額もそれ相応なので失敗出来ない買い物だ。そこで他のパーツと一緒にこのグラフィックボードを購入した。

レシートを紛失してしまい当時の価格は忘れてしまったが、多分、1万~2万の間だったと思う。

[ 2002年製 Albatron geforce4 Ti4600 medusa ]


これまでメーカー製の普通のパソコンでゲームをやっていたが、これを付けた自作PCでゲームを始めると、違いは一目瞭然だった。そもそも、ゲーミングPCでもない普通のパソコンでゲームをすること自体が間違いなのだ、とそのとき気づかされた。

それにしてもグラフィックボードの箱絵は、なぜ、こんなに気合いの入ったイラストなんだ? 他のパーツはもっとそっけない箱に入っているのに。

噂のゲームが発売された

2003年9月、アメリカのゲームメーカーから、とあるゲームが発売された。その後、そのゲームはシリーズ化し、ビッグタイトルへと変貌を遂げる。

ゲームのタイトルは「グランド・セフト・オートⅢ」だ。( 略称GTAⅢ ) 本タイトルは世界中で1450万本を売り上げ、このゲームを制作したメーカー、ロックスターゲームズはその名をゲーム業界に轟かせることになる。

当時、僕はGTAⅠもⅡも知らなかった。発売直後ではなく、一年ほど経過した時点でGTAⅢを買うことになる。あの噂のゲームをようやく手に入れインストールしたが、どうも動きがカクカクしてしまいプレイにも支障が出た。

それで、このボードを買うことになった。

[ 2004年製 Albatron Geforce 6600 GT TRINITY ]


現在のオープンワールド系ゲームのグラフィックに比べれば、GTAⅢのグラフィックはチープにも見えるが、それでも当時の僕に強いインパクトを与えた。

ゲームにログインして「さあて、今日は、どんな悪いことをしてやろうか」とワクワクしながら、木製バットを片手にストリートを走り回ったものだ。

それから、3年後

それからしばらくは、前項で紹介した6600GTでどうにか運用出来ていたし、アップグレードの必要性を感じなかった。いいグラボは息が長い。

なぜ、このグラボを買ったのか思い出せない・・・・・確かゲームスペックに合わせて買ったと思われるが、この時期にビッグタイトルらしきものは無かったと思う。今、気づいたが Albatron製 ばっかり買ってるな。

[ 2007年製 Albatron 8600 GTS ]


息の長いゲーム

2009年に出たビッグタイトルと言えば「シムズ3」だ。僕も「シムピープル」時代から、このシリーズは必ず買っていた。シムズ3の最大の特徴は、マップ画面とプレイ画面に境界がなく、グーグルマップの拡縮をもっとスムーズにした感じのシームレス ( 継ぎ目の無い ) なプレイ感だ。

もちろんそういった技術を支えているのは、高度なグラフィック処理なのだが、8600GTSではやはり力不足といったところだ。それで手頃なクラスのボードを探し、これを購入。購入価格は、9840円。

[ 2009年製 PaLit GTS250 E-Green ]


すでにシムズ4が出ているにも関わらず、十年経った今でもシムズ3はファンの間でプレイされ続けている。僕も、シムズ4を持っていはいるが、4よりも3の方が好きだ。

シムズ3では、ファンコミュニティが、日々オリジナルキャラクターや家を作成しては無料公開しており、それをブラウザのプラグインのようにゲームにインストールすることが出来る。

このゲームが長い間愛されるのは、この仕組み ( エクスチェンジシステム ) のおかげと言ってもいいだろう。

巨大なボード

このグラフィックボードを取り付けた後に、ちょっとしたトラブルがあった。グラフィックボード自体には何ら問題は無かったのだが・・・・事件の詳細は、以下の記事を見てほしい。

自作PCから煙が上がった時の話 ( グレードアップの落とし穴 )

[ 2011年製 msi N560GTX TWIN FROZR Ⅱ ]


このボードの特徴は、二つの大きなファンだ。つまり、ボード自体が巨大なのだ。自作PCをやる上で気をつけなければいけないのは、PCケースの中にパーツが収まるのか、他の部分と干渉しないか、という問題だ。もちろん、取付スペースのサイズを測ってから購入した。

そして、サイズが大きいだけに電量消費もデカい。そのためにボードには直接、電源を供給するための補助電源用コネクタがついている。

このボードを買うきっかけになったのは、戦争を舞台にしたFSP系ゲームの金字塔「バトルフィールド3」だった。

そして、現在

現在、使っているグラフィックボードがこれだ。16年にamazonで購入。価格は、13440円。

もうかれこれ、3年はこのボードを使い続けている。

[ 2014年製 玄人志向 GEFORCE GTX 750Ti ]


箱絵とネーミングセンスが渋い「玄人志向」という日本製のグラフィックボードだ。気になってはいたが、これまで、なかなか買う機会が無かったブランドだ。

使用感に何ら問題はない。この「何ら問題が無い」という状態こそ、優れたグラフィックボードの証だ。そして、このボードの素晴らしいところは、そのサイズだ。以下の写真をみてくれ。

なぜ、上のmsi製の巨大ボードよりも、下の玄人志向のボードの方が性能が良いのか僕には理解できない。ファンも一つしかないし、補助電源も必要ない。どうやったらこんなに小さく出来るのだろう?

何か、メイドインジャパンと海外製品の縮図を見ているようだ。

個人的なこと

さて、今回は僕の扱ったグラフィックボードを紹介しながら、思い出を語るという極めて個人的な記事になってしまったが、たまには、こういうのがあってもいいだろう。

箱にしまって押し入れに置いておくだけでは、勿体ない気がしたのでこういった形で紹介させてもらった。

ここまでのお付き合い、有難うございます。

 

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