最終回では「風タイル」について解説していこう。ストーンによって手番を購入し、風タイルによってさらに手番を稼ぐという戦略も可能だ。手番が多ければそれだけ勝利条件となる「全てのタイルを使い切る」ゴールが近くなる。
風タイルを使用すると、任意のタイルを空いたマスに1マスずらすことが出来る。
また、風タイルの使用自体は手番のアクションに入らないので、風タイル使用後、続けて別のタイルを配置したり、タイル交換などを行うことも出来る。
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風タイルを使用する ( 「ダブル」を作る )
自分の手番になり、スタンドに並ぶ5つのタイルの中に風タイルがあれば、それを使うことが出来る。
以下は風タイルを使い「ダブル」を作り、ハーフストーンを獲得するシンプルな例。
手元に風タイルが一枚ある。これを使って「ダブル」を作る。
①風タイルを消費。
②赤い羽根タイルを1マス移動する。
鳥タイルと羽根タイルの間に1マスのスペースが空いた。
③空いたスペースに赤い亀タイルを置く。
④「ダブル」が完成しハーフストーンを一個獲得。
⑤使用した風タイルは捨て場に置く。
⑥タイルの山から空いたスペース分のタイルを補充する。
⑦手番を渡す。
太陽のマスでストーンを稼ぐ技
風タイルを使い、邪魔なタイルをどかして、空いた太陽のマスに新たにタイルを配置すればサンストーンを1個獲得。
下図では、太陽の上にタイルが置かれている。
①風タイルを使って、羽タイルをずらす。
(通常は周辺にタイルが置かれているので、空きスペースがあるマスにしかずらせないが)
②鳥タイルを太陽のマスに置く。
③サンストーンを1個獲得。
サンストーンを獲得できない例
因みに、以下のように「風タイル」でずらしてサンストーンを獲得することは出来ない。あくまでタイルを「置いた」時だけ太陽マスの効果を得られる。
太陽のマスと配置パターンのコンボ技
太陽のマスの上で「ダブル」「トレフォイル」「ラティス」を作ることが出来れば、効率的にストーンを稼ぐことができる。
下図では、太陽マスの上に「緑のイルカ」タイルがある。これをずらして「ダブル」を作ってみよう。
①「風タイル」を使う。
②「緑のイルカ」タイルをずらす。
③「緑の亀」タイルを太陽の上に置く。
④太陽マスの効果でサンストーン1個、そして、ダブルの効果でハーフストーン1個を獲得。
風タイルの買戻し
もし、自分の手番中、使用済みの「風タイル」が捨て場にあれば、それを買い戻すことが出来る。買戻しは一手には入らないので、買い戻した「風タイル」をそのまま、現在の手番で使うことも出来る。
2~3人プレイでは、サンストーン3個で風タイル1個。
4人プレイでは、サンストーン2個で風タイル1個。
ハーフストーンでは買えない。
連続手番のサイクルを作る
最後に、連続手番で「ダブル」から「トレフォイル」そして「ラティス」を構築するフローを見てみよう。
下図では、太陽のマスに「ダブル」が狙えるスペースがある。
①イルカのタイルを太陽の上に置く。
②「ダブル」によりハーフストーン1個獲得。太陽マスの効果でサンストーン1個獲得。
③サンストーン1個を支払い、一手番を購入。
④風タイルを使う。
⑤先ほど置いたイルカのタイルをずらす。
⑥羽のタイルを空いた太陽マスに置く。
⑦「トレフォイル」によりサンストーン1個。太陽マスの効果でサンストーン1個獲得。
⑧風タイルは捨て場へ。
⑨ハーフストーン2つを支払い、一手番購入。
⑩⑪サンストーンを3つ支払い「風タイル」を買い戻す。
⑫風タイルを使う。
⑬羽のタイルをずらし、太陽のマスを空ける。
⑭亀のタイルを太陽マスへ。ラティスが完成する。
⑮「ラティス」によりサンストーン2個。太陽マスの効果でサンストーン1個。合計3個を獲得。
⑯「風タイル」を捨て場へ。
⑰サンストーンを一個支払い、一手番を購入。
⑱残ったイルカのタイルを配置し「ダブル」
⑲「ダブル」によりハーフストーンを一個獲得。
⑳スタンドのタイルを全て使い切ったところで手番終了。5つのタイルを山から補充。所持しているストーンは次回持越しとなる。
さて、ルールの全てを説明し終えたが、LATICEとは、結局、何なのか?
手軽に適度な時間で遊べる。そして、それなりに戦術もある。ギスギスした勝ち負けが全てのゲームとは、一線を画している美しいアート系ボードゲーム。それが、LATICEだ。
ボードゲーム『 LATICE 』レビュー:なぜか日本では認知されていない秀逸作品
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