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ボードゲーム『 LATICE 』レビュー:なぜか日本では認知されてない秀逸作品

なぜ、このゲームが日本では認知されていないのだろう? 僕が、このゲームをプレイして最初に浮かんだ疑問だ。

「LATICE」は、2014年に発売されたゲームだ。ネット検索しても、最も上位に表示されるのは、Amazonの商品ページであり、レビューを行っている記事は皆無だ。

「人気が無いのだから、きっと面白くないんだろう」と、普通は考える。しかし、僕はプレイしてそう感じなかった。はっきり言おう。これは面白いゲームだ。

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「LATICE」のコンポーネント

まずは、LATICEの箱を見ていこう。

ケースの大きさは、225 x 225 x 60 mm 比較として文庫本を置いた。

コンポーネントは、以下のような感じだ。このゲームは、2~4人用。手持ちのタイルを配置していき、先に全てのタイルを使いきったプレイヤーが勝者となる。

1ゲームの所要時間は、だいたい 20 ~ 30分といったところだ。

僕の場合、Amazonで、確か、2000円ほどで買ったはずだ。( セールではない ) これだけ入っていて2000円はおかしいと疑ったが、コンポーネントに手抜きは無かった。今でも、安すぎると感じている。

マニュアル

では、一つ一つ、見ていこう。最初にマニュアルだ。世界各国の言語に合わせて解説しているが、ただ、日本語だけが無い・・・いや、安心してくれ。日本のスタッフさんが日本語訳の解説を添付してくれている。

申し訳ない。日本語訳のマニュアルは、使い古してボロボロになっている。

ボード

次は、ボードだ。サイズは、357 x 357 x 2.5mm

盤面の中央に月、周辺に16個の太陽が配置されている。中央の月は、ゲーム開始時に最初のタイルを置く場所となる。そこからゲームが展開していくわけだが、太陽の位置にタイルを置くとサンストーンという宝石をゲット出来る。

サンストーンについては、後に説明しよう。

各種タイル

次は、各種タイルだ。6種の色と、6種の記号で構成されている。色合わせ、記号合わせといったタイル配置を中心にゲームが進められる。一番下にある「風」タイルは、特殊な使い方をする。それは後々説明しよう。

タイルのサイズは、32 x 32 x 2.5mm だ。厚みがありしっかりした作り。

とにかく、ブルーの盤面に配置されていく、色鮮やかな記号が美しい。誰かが対戦しているのを眺めているだけでも楽しい。チェスや将棋といった質素で戦うためだけのコンポーネントとは、ちょっと違ったプレイ感がある。

スタンド

次は、タイルを立てておくためのスタンド。ボードゲームにこういったコンポーネントが入っていることはあまりないが、このゲームの特性上、スタンドは必要だ。

スタンドの役割は、相手に何のタイルを持っているのかを見せないため、手番で出せるタイルが5個までという制限のため。この五つの中から任意のタイルを選び、ボードに配置していくという流れになる。

ストーン

最後に最も美しいコンポーネント、ストーンだ。金色のサンストーン、そして、青色のハーフストーンの二種類がある。

サンストーン一個を支払うことで手番を買うことが出来る。つまり、宝石を支払い続ければ、相手に順番を渡すことなく連続でプレイできる。

ハーフストーンは、サンストーンの半分の価値を持つ。二つあれば、サンストーンと同じように手番を買うことが出来る。

プレイ感

先ほども言ったが、とにかく美しいゲームであることは間違いない。

チェスや将棋のように厳しい勝負の世界を堪能するタイプのゲームではない。といってパーティー向けの騒がしいアクションを楽しむタイプのゲームでもない。

例えるなら、くつろぎながら夫婦や家族でプレイするといった感じのゲームだ。また、ルールを覚えてしまえば、小学生でもプレイ出来るだろう。その辺は、将棋やチェスと同じだ。

そして、プレイの所要時間も、20 ~ 30分という短めなので、ちょっとした空き時間を利用したり、就寝前にベッドの上でプレイするといった感じで遊ぶことも出来る。

もし、恋人に「部屋で将棋しようよ」と誘えば、恋人が将棋好きでもない限り、眉間にシワが寄るだろう。しかし「部屋でLATICEしよう」と言えば、恋人は「何それ?」と興味を惹かれることは間違いない。

また、カラフルで抽象的な記号の様々なタイル、綺麗な宝石で ” お買い物 ” が出来るといったルールと作り込まれたコンポーネントは、小さな子供の好奇心をくすぐるはずだ。

「LATICE」の入手・ルール解説

このゲームが、日本で普及しなかった理由の一つとして、日本語版が発売されていないというのもあるだろう。実際、僕が持っているものは世界共通の多言語版で、日本語マニュアルとして、カラーコピー用紙二枚を添付しているだけだ。

ただ、ルールを理解してしまえば、言語依存が全くないゲームなので海外から取り寄せるという方法でも問題無いだろう。ルールは、次回の記事で解説していきたい。

「LATICE」の入手先としては、Amazonと言いたいところだが、現時点では「在庫切れ入荷予定無し」となっている。海外のメーカー本家から直接入手という方法もあることにはある。LATICEの公式ウェブサイトは、以下のリンクだ。

https://latice.com/

ちなみに LATICE には、スマホアプリも出ているようだ。興味がある方はチェックしてみてくれ。

Amazonの販売状況(追記 2021.8.6)

先日、AmazonでLATICEの販売状況を確認したところ、海外からの輸入品としてならば購入可能となっていた。

ボードゲーム『LATICE』ルール解説1:セットアップ・プレイの基本的流れ

ボードゲーム『 LATICE 』ルール解説2:三つのタイル配置パターン・宝石を獲得する方法・宝石で手番を買う

ボードゲーム『 LATICE 』ルール解説3:「風タイル」を使用して戦略を組み立てる。

[Adacio]Adacio Latice Board Game LATICE-SE2 [並行輸入品]
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